医学会の講演を革新する、手術室~イベントホール間をIP網で結んだXVDハイビジョン中継を実施
インパクト株式会社様は、奈良県橿原市で行われた近畿脳神経血管内治療学会の運営業務をサポートされ、プログラムの特別企画である「ライブデモンストレーション」内で、奈良県内の医科大学で実施された施術とその解説をコンベンション会場へライブ中継するシステムにXVDハイビジョン製品を活用されました。ご担当の榎本氏にお話を伺いました。
インパクト株式会社 様 制作グループ グループリーダー 榎本 恭一 氏 IPライブ中継サービス
XVDエンコーダ/デコーダ + IP網を使った中継サービスの特長
- ハイビジョンクラスのハイクォリティ映像が、Bフレッツなど一般の光回線で伝送できる(高圧縮・高画質)
- メインのハイビジョン映像だけでなく、送り返しのSD映像までが1本の光回線で可能
- コストの問題で実現できなかったイベントで、ライブ中継が実現できる
- キャムキャスト7ならではのノウハウで、機材の提供だけでなく、回線アレンジほか
IPライブ中継に必要なさまざまなコーディネーションサービスがご提供できる
まずはじめに、御社の事業をご紹介いただけますか
弊社は、映像/音響/照明などを使用するイベントやプログラムなどの制作・運営を中心に、これらの業務に関してハード、ソフトの両面からお客様をサポートしています。私個人はコンベンション制作グループに所属していますので、今回のような学術会議や国際会議など各種イベントの運営業務を担当させていただいています。奈良に根付いて事業を展開しながら、現在は東京、大阪にも営業拠点を持ち、全国各地のコンベンションの運営を手がけています。
今回のイベントの概要についてお聞かせください
近畿脳神経血管内治療学会は、近畿一円の脳神経血管内治療の向上と血管内治療医の育成を目的に平成12年に発足した学会で、近畿各地で年に1回、決められたテーマに基づいて近畿地区の研究者による講演などが行われます。2日間にわたり奈良県橿原市の橿原ロイヤルホテルにおいて開催された学会には、全国各地から脳神経血管内治療学会の関係者が集まりした。「ライブデモンストレーション」と称する特別企画で、大学の中央放射線部血管造影室から橿原市内のホテルの会場まで実際の施術をライブ中継するという試みがあり、そこにXVDハイビジョン製品を使ったシステムを利用したわけです。
XVDをどのようにしてお知りになりましたか?
XVDならどういうことができるとお考えになったのでしょうか
近畿脳神経血管内治療学会のプログラムでライブ中継を行うこと自体は、ずいぶん前からの決定事項だったのですが、奈良県立医科大学の中央放射線部血管造影室(以下、現場)~橿原ロイヤルホテル(以下、会場)間の映像伝送をどのようなシステムで実現させるかというところで、いろいろと悩んだ経緯がありました。そのひとつが、現地に光ファイバーによる専用回線のインフラがなかったということです。医療現場の映像を満足のいくように伝えるにはハイビジョンクラスの高精細な画質が要求されますが、十分な回線速度が得られなければ高画質の映像を伝送することができません。検討した結果、NTTのフレッツファミリーのBフレッツならなんとかライブ中継が可能では?となったのですが、弊社が従来使用している機材では中継映像に大きなタイムラグ(遅延)が発生しそうだということがわかりました。思案する中、ホームページで当サービスを知り調べたところ、XVD製品なら10Mbps以下の低ビットレートでも遅延の少ないハイビジョン映像が伝送できることがわかったのです。
どのようなシステムで運用されたのですか
メインとなる現場からの映像には低帯域でのハイビジョン画質が特長のXVDハイビジョンエンコーダを使用しました。現場で実施された施術の様子や血管造影装置の映像をはじめ、テロップやパワーポイントの画像など、合わせて10系統の映像から、スイッチャーによって選択された映像・音声をエンコーダユニットに送り、ブロードバンドルータを介してNTTのBフレッツ(フレッツグループ)によるIP回線に送信、会場側で受信後にブロードバンドルータを介してデコーダユニットと接続して映像と音声を出力しました。エンコーダ~デコーダ間のデータは1080iのハイビジョン映像での伝送ですが、デコーダユニットから出力後に720pにダウンコンバートして会場の大型スクリーンに映し出しました。また、現場に会場側の状況を伝えるための送り返しの映像が必要で、それにはXVDのアナログSDエンコーダを利用しました。つまり会場と現場間を双方向で通信したことになります。このほか、中継をサポートする音声ラインとしてISDNを利用した電話回線も用意しました。
実際に運用されてみて使い勝手はいかがでしたか?またどのようなメリットをお感じになりましたか
今回実際に運用してみてのいちばんの感想は、XVDを使ったシステムは医学会のように高精細画質が要求されるコンベンションの中継映像としても十分に使えるものだ、ということです。今回はハイビジョン伝送装置とSD映像伝送装置という別々のシステムを利用したわけですが、Bフレッツによるたった1本のIP回線を利用してこれほどまでの双方向を実現できたのですから、これはなかなか素晴らしいことだと思います。実際、300インチの大型スクリーンに映し出された鮮明なハイビジョン映像は圧巻で、現場の担当医と会場のパネラーの間でのディスカッションもスムースに進みました。遅延の少ないXVD製品の能力が十分に発揮された実績として、特筆しても良いのではないでしょうか。現場側で30m、会場側で50mのLANケーブルを経由してのこのパフォーマンスは、通信条件や設置条件に制約の多いコンベンションやイベントでも幅広く利用できるものだと感じています。学会を主催された先生方、そして参加いただいた先生方にも「ライブデモンストレーション」という特別企画にたいへん満足していただくことができましたし、お客様にこのように喜んでいただけたことは、私たちが仕事をしていくうえでも本当にうれしいことです。
IPリアルタイム伝送の将来性についてご意見をお聞かせください
今後どういったことを期待されていますか?
場所を選ばずにハイビジョンでライブ中継をしたいというイベントのニーズはますます多くなると思われます。また医学会のように要求される映像クォリティの高いコンベンションでXVD製品が高いパフォーマンスを示したことは、学会関係以外のニーズにも十分対応できることを示しています。イベントやコンベンションはインフラの整った大都市ばかりで行われるわけではありませんし、予算が十分でない場合でも、機材・インフラともにローコストで、しかも低遅延で送ることができるXVD製品の魅力は、大きな優位点であると思います。弊社においても奈良県を中心に全国各地でこのようなコンベンション、イベントのサポート業務を展開しておりますので、今回のライブ中継の成功を期にキャムキャスト7さんの製品やサービスを使ったさまざまなライブイベントが提案できるのではと期待しています。
※以上、一部訂正のうえ再掲しました
インパクト株式会社 様
| 事業内容 | 音響制作/映像・IT制作/イベント・コンベンション制作/サイン・看板製作/施設管理・運営 |
|---|---|
| 所在地 | 〒630-8014 奈良市四条大路一丁目3番45号 |
| 代表取締役 | 加藤 勉氏 |
| ホームページ | http://www.impact.co.jp/ |
